多少耳を引きちぎる話

ネットで拾った一言いいたいネタを吐き出すブログ

Twitterでは発信されない#metoo

学生の時は周囲で電車痴漢を受けた事が無いという女性の方が稀でしたが、その中の誰もtwitterで#metooの発言はしていません。友人知人がフォローしてるわけですしみんなが他愛のない話をしている中突然生々しい性犯罪の体験を投稿できる日本人は少ないでしょう。

男性被害者もいるはずですがこれは海外でも声を上げる男性がほぼいない点が時たま問題視されています。metooの男性参加に関しては「女性のmetooに対して男性はどう反応すべきか」に焦点を当てられるパターンが圧倒的優勢のようですね。

 

 

f:id:bulb37bottle:20180901103423j:plain

 

 

SNSでは発信できそうにもない#metooを他の多くの発信できずにいる人の代弁として載せておきます。

 

まず最初の体験は小学校に上がるか上がらないかぐらいの頃です。近所の小学生の男の子2人と遊ぶことになったのですが、建物の中に連れ込まれて某アニメごっこと称し何故か何度もパンツを脱がされました。どうも尻が見たかったようなのですが当時は何をされているのかよくわからずただ明確な不快感だけが残りました。これは「ただの子どものイタズラ」ではなく大人が作った有害メディアを子供が真似した模倣学習です。

観察学習 | 学習心理学

つまり彼らが目にしたメディアでは女性を性的搾取した男性は罰せられなかったのでしょう。これは日本のフィクションの多くに当てはまりますし実際子供の脳に刷り込まれていきます。英語圏で人気のあるフィクション作品を見て頂ければわかりますが女性を暴行した男性は物語で必ず報復を受ける展開になります。フィクションが年少者にどのような影響を与えるかわかっているから人種やジェンダーの配置まで考えて演出しているのです。

 またこれは性的な話ではありませんがこれも小学校に上がる前小学6年生くらいの男の子に「子供は人を殺しても逮捕されないんだって」と言いながら下水道に連れ込まれたことがあります。おそらく溺れさせてみたかったのでしょうか。たまたま通りかかった大人が見つけて「危ないから出てきなさい!」と叱責してくれました。今あの男の子を見つけたら後頭部をシャベルで殴りたいです。

 

 小学生になってからはまず小学校付近ではありがちな「変質者」に声をかけられました。「アメあげるよ」と子供を誘い出して体を触るという古典的な手口で学校でも変質者出没のプリントが配られていたので「ああアレか」と思って無視しました。「今時の子どもがアメで釣れるかよゲーム機くらい寄越せ頭悪いなおっさん」と子供ながらに思いました。

母親が離婚し、恋人が時々家に来るようになりました。私は実の父親と話したことは2回(それぞれ一言程度)しか無く、通りすがりの背丈の似た他の男性と父親の区別すらつきませんでした。というわけで潜在意識に父親の存在がほぼ無かったのでただ「新しい父親が来たんだ」と簡単に上書き保存され慕っていました。

当時小学3年生だったと思いますが5年生になるまで母親と恋人の関係は続き、その間私はよくその男に性器を触られたり指を入れられたり、生理が来て胸が出てくると胸も触られるようになりました。それが犯罪行為なのかも知りませんでしたが強烈な不快感がありました。文章にすれば一瞬ですが人生では一番最低の時期でした。

 

 

中学に入ってからは同級生の男子が急に女子の胸やウエストや尻について話題に出すようになり、結構な数の男子が女子の顔や体型を値踏みしているのが嫌でも聞こえてきました。ちなみにそういう発言をする男子は明らかに自分ではモテると思ってるけどモテない部類に入る調子に乗っただけの男の子達で、本当にモテているタイプの男の子は表立ってそういう話は一切しませんでした。女子は気付かないフリをしながら全部見ています。

「男が集まって女を品評するなんて日本男だけじゃなくて外人もやってるはず」と言い訳する方がいらっしゃいますが、私が見かけたオーストラリアの中学生にあたる年齢の男の子達は友達同士で好きな女の子が一緒になると片方が身を引いたり、積極的な男の子が消極的な友人の恋を励ましている姿なら見かけましたがモテない男子が何人も群がって女の子の品評会、というのは見かけませんでした。日本と比較して男の子が上から目線ではないし、女の子は男の子をよくからかったり物怖じしない態度だったせいかもしれません。まぁ日本の場合女性に話しかける勇気も器量も無いからいつまでも品評会をやってるのでしょう。いざ自分が品評される立場になるとせいぜい女性を批判して逃げ出すのがオチです。

 

 受験の時男性教師に「女の子は体調の悪い日があるから試験で調子が出ないこともある、点数で勝負するより授業態度などの総合評価を上げたほうが良い」と言われました。この時は「ああそういう考え方もあるんだな」程度で点数以外で勝負する気もさらさら無かったので何とも思いませんでしたが、よく考えたら問題発言ですね。

 

 

高校では女性ならほとんどの方が体験してると思いますが何度か電車痴漢に遭いました。校則でスカートはひざ下だったので服装に関して責任を問われる筋合いはありません。「痴漢は冤罪だ」などと主張する男性が多いですがただぶつかっただけなのと執拗に手で尻を触ってくるのは明らかに違うとわかります。そこそこ空いてる電車でも隣に立って触ってくるおじさんがいました。信号待ちしていたら男が話しかけてきて突然尻を触り始めました。本屋で本棚の前に立っていたら通りすがりに尻を揉んでいった男もいました(友人も同じ経験をしました)。歩いていると背後に異常に近い距離まで自転車で接近してくる男がいて、通り過ぎざまにこちらの顔をにやにやしながらじろじろと見た後、その男が地下道の反対側でベルトを外してズボンを下ろそうとしているのが見えたので地下道に入らず他の人が先に通るのを待ちました。別の人がやってきたのでどこかへ逃げたようでした。バスを降りようとした時運転手から突然連絡先の紙を無理やり渡されたこともあります(他の女子高生も無理矢理渡されているところを見ました)。

スカートの中の盗撮被害に遭った時は巡回していた警備員が見つけて通報し現場検証などもやりました。ただ気持ち悪くて関わりたくなかったので告訴はしませんでした。告訴なんかしたら犯人の顔面や姿を実際に見るハメになる気がしたので、グロい虫を間近で見たくない心理でやめておきました。「盗撮現場を目撃したが目の前で犯罪が行われいることにショックを受けてしまい、警察を呼ぶなり何かしら手を打とうとしたが被害者が盗撮されたと自覚してしまえば自分よりショックを受けてしまうのではないか」と結局何もしなかった男性の話をネットで見かけました。女性は基本的に男性のような絹豆腐メンタルではないので同レベル視点で考えてもあまり意味無いです。私は「キモいオッサンが世の中にはいるんだなぁ、絶対視界に入れたくねえわ」と気持ち悪い虫程度にしか思いませんでしたしネットに画像が出回るより確実に警察に取り押さえてもらいデータ消去して貰える方がありがたいです。「こういう理由があるから助けなくていい」「悪いことを見過ごしてもいい」と言い訳拡散しないでいただきたいです、更にゴミ男が増えます。尻を触る男は大勢いる割に助ける勇気のある男は日本にあまりいないんでしょうかね。痴漢の話題になると「俺は痴漢なんて見た事無いから日本に痴漢なんて無い、冤罪だ」と騒ぎ出す男も日本のネットでは必ず数匹は湧きます。普通に考えて「経験者」の体験談しか必要とされていないはずなのですが、さすが日本人。論理思考が極端に苦手なため誰も全く必要としていない「無経験者の体験談」を語り出します。話が噛み合わなさすぎて疲れます。

ある日家に帰って「お腹空いた」と言ったら実兄から冗談で「俺のをしゃぶれ」と母もいる目の前で言われたこともあります。別の兄からは「ブラジャーきついんじゃない?」どこ見てんだお前。男はそんなことでいつも頭がいっぱいなのか、なんて不快で気持ち悪い生き物なんだ。

あまりにも日常で頻繁に起こるためこういう事は当たり前なのだと思い、ただただ不快感だけが募り見知らぬ男性に対する不信と嫌悪が増しました。

男性にしてみれば全員が性犯罪者のように扱われ排他されるのは心外でしょうが、他人から見れば犯罪者も普通の人間も見た目に違いがありません。誰が性犯罪者に変貌するかなんてわかりませんから全員警戒せざるを得ないのです。

なお高校に入ってからは公立中学と違って猿が一匹もおらず、それこそレディファーストと言われる欧米諸国と比べても遜色無いほど礼儀正しい男の子ばかりでした。そう考えると女性への態度は文化によって強制的に躾けられるものではなくその男性の人格本来から生まれてくるのだと思います。ただ高校から一歩外に出れば気持ち悪い男だらけでした。

 

 

大学でも電車痴漢に遭いましたが今まで手で触っていたのに加えて背後から股間を押し付けてくる人がいました。その場でゲーム機を取り出し海外の猟奇的なゲームをプレイし始めたら引いて行きました。この頃には自分なりの痴漢への対処法はほぼ確立してました。朝から警察に駆け込んで手続きして検証して遅刻して後で出席できなかった授業のフォローをして、不快感に加えて度重なる損失の上乗せ、考えただけで面倒です。何故痴漢のために勉強する時間も趣味の時間もバイトする時間も取り上げられ何日も潰されなければならないのか。毎回相手にしてたらエネルギー全部持ってかれるしこっちが落第します。

ちなみにアジアや欧米だと女性の体に触った男は基本的にその場で殴られて即制裁されるようです。

またある日には店のトイレから出て来た時に、ちょうど向かいの男性トイレから出てきたおじさんが突然「おっぱいでっけえな!」と声をかけてきました。なぁ、初対面の人間の最低限のコミュニケーションとしてもう少し別の声のかけ方あるだろ?

自宅の風呂の脱衣所の窓からスマートフォンで盗撮されたこともあります。その時は大声を出して追い払いましたが、夜でしたから相手の顔が見えるわけもなく客観的な証拠が無いのに警察が動くわけありませんよね。こういうクズ男共のために覗き対策の手間と時間、精神的疲労、カメラなどの防犯費用を支払わされるのは一方的に女性です。

 他には「胎内巡り」と呼ばれるお寺にある真っ暗な地下道を進み仏教の教えを体感する施設があるのですが、その中で後ろからおっさんが抱き着いてきて服の上から股間を触ってきました。入口からほんの数mだったのですぐに引き返して逃げました。靴箱を見たら私の靴の隣に中年男性くらいのものと思われる大きい靴が並んでいました。入るところを見ていたか靴を見て若い女性が入ったと思いターゲットにしたんでしょう。

 

 

 

余談ですが偶然同僚の男性の手が尻に当たってしまい謝られた時に、相手に悪気が無いのはわかっていたので「ああ別にいいですよ」と答えたら予想外に相手に好意的にとられました。たまたま体が当たったくらいで騒いで貴重な時間とエネルギーの無駄遣いをしたがる女性はそうそういないと思うのですが、ネットでは痴漢は冤罪ばかりだと勘違いされているようです。そういう自己保身に必死な連中は自分自身が痴漢をやっている人達なのではないでしょうか。実際のところ恐怖を感じて動けなくなったり、手続きが面倒すぎて野放しにされている痴漢が大半です。

ネットで「日本は女性が夜中に一人歩きしても大丈夫な安全な国」「性犯罪が外国より少ない」とか男性が主張しているのを見ると心底腹が立ちます。昼間から歩いてもそこら中で性犯罪に巻き込まれる可能性があり全然安全じゃありませんし、性犯罪の被害届を出す人が少ない上に出してもまともに受理されてないのです。そもそもニュースに取り上げられないだけで夜中に人通りの少ない場所を歩いてて強姦された人なんて普通にいます。彼女らは警察の取り調べでセカンドレイプを受けて告訴を断念し大ごとにならないだけです。「夜も女性が歩いている」件に関しては、日本は夜遅くまで働いている人が多く9時以降帰宅も珍しくありません。夜に外で見かけるのはほとんどが仕事帰りの社会人なので交通量の多い場所であれば確かに安全に移動できます。海外ではその時間に外をうろついているのは酒を飲んだ若者くらいですから当然犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。

 

私自身自業自得かなと思った内容(不用心のために知人男性に抱き着かれたり隣人に着替えを覗かれた等)もありますが、英語圏の例を見ると私が自業自得だと思っている出来事は立件されるか住民を巻き込んでの会議に発展しているようです。そりゃ認知件数が多いんだから海外の性犯罪が統計上多くなるの当たり前ですよね。日本じゃ被害を主張した女性の方が非難される事例も欧米では当然男性が非難されます。公共の場で暴れている女性を男性セキュリティが取り押さえてもセクハラになります。

 

 

 

自分の周囲と比較しても私の経験は一部を除いてそれほど珍しいものではありません。これらの経験が今の私にどう影響しているかというと、店で同じ棚の通路に男性が入って来た時点でストレスを感じ無意識に移動する程度には不信感があります。理由もなく急接近してきたりお茶に誘おうと話かけてくる男性に対しては条件反射で考えるよりも先に逃げ出します。

 

英語が多少なりともできるようになってからは様々な国籍・人種の男性と話す機会も増えましたが、彼らの中でいきなり尻を触る輩もいなければぶしつけに年齢を聞いてくる輩もいない、女として見た目を値踏みするのではなくただ考え方や趣味の共有など少しずつ段階的に人間関係を進めて信頼を得ていく姿には驚きました。

外国でだって私が眼鏡をかけてジーンズをはいている日と眼鏡を外してスカートをはいている日では通りすがりの男性が挨拶してくる頻度や男性店員の態度が露骨に変わるので見た目で判断していることは変わりないでしょう(日本は急に挨拶してくる男が増えるのは同じですが店員の態度だけは絶対に変わりません、仕事に私情を挟まないところはバイトにも責任感があるなと思います)。しかしアプローチの仕方が全く異なるのです。海外にも痴漢は存在しますが遭遇率は明らかに低いです。あってもすれ違いざまに「脚きれいだね、なめたい」(日本と違ってオッサンではなく若い男性しかこういう事は言いません)とか言ってくる程度、尻や胸を触るのは痴漢ではなく性暴行で日常ではまず起きません。確かに治安の悪い時間帯に治安の悪い場所に一人でいれば起こりますが、これは予測して避けられますよね。あちらの中年男性は猿みたいに若い女性に群がりませんし女性に対するマナーをかなりわきまえています。ただし韓国人のおっさんで日本人のおっさんと同レベルの気持ち悪い奴と遭遇したことがあります。

なお最近欧州で電車内痴漢が急に増えたそうですが、個人的にはどう考えても海外ポルノサイトで急増している日本の痴漢ポルノの影響だと思っています。犯罪の増加とchikanという単語が英語で流通し始めたあたりがほぼ同時期です。まさかクズが伝染してしまうとは…「日本の痴漢なんてどうせ全部冤罪だ」とかほざいてる連中を早急に殲滅しないと世界に悪疫が広がってしまいます。

 

痴漢とは関係の無い話ですが、中東系と白人系の男性は眼鏡にジーンズでも好意的に話しかけてくる人が多かったのが印象的です。自分にコンプレックスが無いと女性の外見をあまり重要視しないのかもしれませんね。

 

両極端な例ですが日本人男性は女性を尊重しすぎて全く近づいてこないか、無礼過ぎていきなり尻をつかんでくるかの2極化が激しいと思います。正直面倒すぎます。