多少耳を引きちぎる話

ネットで拾った一言いいたいネタを吐き出すブログ

増え続ける「日本人男性はモテる」系動画が浮き彫りにするもの

本当に魅力的な存在であればわざわざインタビューをしに聞きに行かなくとも相手の方から言いにきてくれるものです。本当にモテる人は自分がモテることを検証して公表する必要などありません。見ているだけで誰でもわかります。「日本人男性についてどう思う?」と白人女性に突撃する動画が人気のようですが、「米国人女性についてどう思う?」と米国人女性に聞かれて本人を目の前に、しかもメディアで晒されることがわかっていて「肥満が多い」「態度がでかい」なんて答える人世の中にいると思いますか?

 

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常識のある人間ならば誰しもが耳障りのいい言葉を並べてくれます、これは日本も含めどこの国へ行っても同じです。むしろこのようなインタビューに意味を見出す時点で相手の立場に立って物事を見る客観的視点が著しく欠如している点に日本人に対する最大の危機感を抱きます。

 

この「東アジア人男性だってモテるもん」「もともと他の人種の女に興味ないからモテないわけじゃないもん」系実証やコメントは日本に限らず韓国・中国・アジア系アメリカ人男性にもある程度同様の反応が見受けられます。ではアジア人男性以外の性別、人種グループの人間はこれらの動画を見て「アジア人男性ってモテるんだ!」と思うかというとそうでもないです。みんな半笑いを浮かべながら生温かく見守っています。

 

アメリカ、カナダを筆頭に移民を受け入れ多人種の共生を目指している社会では「異文化や異人種に否定的な意見を述べることを非常にタブー視し、できるだけ肯定的に振舞う」よう義務教育の段階で教育されます。高いお金を払って留学してまでタイトルに挙げたような結果の見えているくだらないインタビューをしている連中はそんなことにすら気づかない程度の語学力しかついてないことに驚きです。

アジア人男性と黒人女性が最も異性から好まれにくい傾向にあることは婚姻数でもデートサイトの統計でも証明されています。でも口先では誰もが「黒人女性は美しい」「アジア人男性はかわいい」と言います。逆に人種を理由に否定的な発言をした場合は訴訟され法的措置を取られる可能性が大いにあります。

 

これらの動画が意味するのは「日本人男性がモテるかどうか」ではありません。先進国との教育レベルが目に見えて大きく差がつき始めているということです。日本人がいつまでも色ボケしてアホみたいなことに関心を抱いている間に、他国では多様性の尊重を強化しイノベーションの環境を整え、ますます社会の発展と成長を続けているということです。

 

こういうことをしているのは基本アホな大人達なので、未来を担う日本の子供達だけにはああいったくだらないことに時間とエネルギーを費やすくだらない大人達の主張を無視して成長してほしいものです。本当に大人がこのレベルでは話になりません。高い留学費用を払ってアホを見せびらかしに行くようなものです。