多少耳を引きちぎる話

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ファミリーレストランで騒ぐ子連れ

ファミリーレストランやフードコートで走り回ったり騒いでいる子供を批判する記事をよく見かけるのですが、低品質、低価格で家族連れやおしゃべり目的の若年世代利用者が中心の場所まで行って「誰々がうるさい」と文句をつけている人達がよくわかりません。

 

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 「手頃な値段でそこそこおいしくて予約の必要もなく気軽に入れる上に静かに過ごせるレストラン」、値段の割に多くを求めすぎでしょう。少なくとも自分なら騒ぐ子供が嫌な時はそれ相応のお金を払ってきちんとしたレストランに入りますが。「子供をファミレスに連れてくるなんて場違いだ」と主張している人達自身がすでに場をわきまえていないのです。わざわざ低価格レストランまで行って客層にケチをつけるより、自分で考えて動いた方が遥かに問題解決は速いでしょう。まず適切な場所を探す判断能力が無い時点で驚きます。

 

 そもそもファミリーレストランは冷凍食品を利用した手軽な料理を安く提供し、より広い客層を得ることで薄利多売を戦略としているのです。どんな客が来てどんな迷惑を被ろうともそのレストランを選んだ利用者自身にも責任があります。他に快適に過ごせるレストランなど星の数程あるのですから。

 

 また、これらの低価格レストランから子供達を追い出せば子供を持つ親は外食すらままならなくなり非常に肩身の狭い思いをすることになります。「小さい子供がいるなら外食に出てはいけない」という主張は傲慢すぎるでしょう。子供のいない人達は子持ちの親よりはるかに自由に行動できる時間もお金もあるのです。少なくとも自分ならただでさえ仕事と子育てで忙しくしている人達からわずかな気分転換の場所を奪う気にはなりません。

 

子供の頃に子供らしくのびのびとした態度でいることを許されず、行儀よく大人にとって都合の「良い子」が10代になってから心に問題を抱えるケースは多いです。そのまま何のケアもなく大人になれば社会不適応も起こします。確かに適度な躾と自由の尊重のバランスは難しいでしょう。人間を一人を育てあげるという行為はどんな仕事よりも遥かに難しいと思います。だからこそ産んだ親達だけに責任を押し付けるのではなく、社会全体が問題に取り組まなければならないのです。次の世代に責任を持つ気がないなら社会構成員としての「大人」とは呼べず、いつまでも社会に保護を求め面倒を見てもらう側の「子供」に過ぎません。放棄した責任は犯罪という形で自分に降りかかってきます、親達に文句だけ垂れて放っておけば解決するような他人事ではありません。

 

 子連れの親達に対するある程度の忍耐や寛容といった最低限のマナーを守ってこそ対等にマナーを主張できる立場にあると思うのです。走ったり笑ったり泣いたりする子供達本来の性質を押さえつけてまで低価格レストランで快適に過ごそうとするほど自己中心的な考え方が真似できません。不思議に思うのですが何故他人を思いやれない連中に限って自分を思いやって欲しいと要求するのでしょうね。