須藤凜々花さんの結婚騒動～日本にはマトモな大人がいないのか～

 いい年こいたおっさん達が20歳の若い女性に完璧な偶像を演じ切るプロフェッショナルさを求めるというなら、おっさん達は20歳の時何をしていたのでしょうか？

おっさんが若い女性にムキになって批判していると一般的には彼女も作れない哀れなルーザーが吠えているようにしか受け取られないので、ネット上で地味に女性によるツイートや他の女性アイドルの発言を引用し拡大解釈して直接非難にこぎつけようとする姿が滑稽です。

須藤凜々花というアイドルの事は全く知りませんし、正直あれ系のグループはAKS47なのかAKMなのかSKSなのかPSLなのかよくわかりませんが、あまりにも日本の大衆が情けないと思います。

そもそも何故日本人の男性（ただし一部）だけがいい年こいて集団でアイドルという偶像を追いかけ回し、若く魅力的な女性に「恋愛禁止」という処女性を求めるのでしょうか？処女性を求める事自体は日本人に限ったことではありませんが、ここまで露骨なのはいわゆる「後進国」だけです。

実体があり、個人であり、意思を持つ生身の人間の女性をアニメキャラクターのミッキーマウスに例え自身の主張を正当化する連中もいました。完全に人をバカにしていますね。

「ミッキーは人前で頭をはずすことはないんやで」

http://matomame.jp/user/yonepo665/5b016b9c5a56d5f20359

ミッキーは実在しない架空のキャラクターです。そこまで完璧な人形であることを本物の人間に求めるならよくできたダッチワイフでも買って家に飾っておけば良いでしょう。大体他人に完璧さを要求していいのは自身が完璧な人間だけです。

こんな単純な事すら理解して相手を思いやることができず、「アイドルとファンの間の疑似恋愛、疑似育成」という自分の欲求だけ満たしてもらおうとし、自分達は他人を一人の生きている人間としても見ることのできない、人権無視もいいところです。

オタクの中でも特にコミュニケーション能力に劣る人種は自身と同様の思想、同系列の人間だけと群れたがり、その中で偏った思考を共有してどんどん思い込みを強化していきます。手がつけられません。日本は英語アレルギーのせいで同様の現象が国民全体に当てはまると言っても過言ではない状況になってきています。国内の狭い価値観に縛られ自分達を追い詰めるだけです。

自分にとって完璧な人形で無くなったから批判する。女性を消耗品だと思っている人が日本には男女共に多すぎます。実はこういった考え方が他の先進国から「女性を適切に起用できない国は今後発展しない」という理由で日本が投資先として年々見限られている原因のひとつです。恐れ多くも「日本は後進国」との称号を多数の国から頂いております。

このままでは思想も市場もドメスティック傾向が加速し今後グローバル化に一気に置いて行かれるのは時間の問題でしょう。

そもそも「アイドルという偶像を追っかける」のはひと昔前なら心理学者によって「10代の子供達が疑似的に恋愛経験を試みる行為」だと分析されていました。

しかしいわゆる「美少女アイドル」のライブ会場の映像などを見ると見事におじさん達しか見えません。

10代前半が圧倒的多数を占めるジャスティン・ビーバーのファンですら応援しているポップスターが誰と付き合おうとも広い心で変わらぬ一人の人間として評価し続けるのに対し、日本のおっさんどもと来たら「自分は女の子にお金を払って育ててやってるんだ」と少女並の器の広さも余裕も精神年齢すらも持ち合わせていないことになります。いくらなんでも情けなさすぎます。

アイドルにしろゲームにしろアニメキャラクターやグッズにしろ、いつまでも現実逃避に重課金するのはやめて現実の自分を見つめましょう。他人の人生を批判しておいて自身の人生は始まってすらいない、一体何のために生きているのですか？