多少耳を引きちぎる話

ネットで拾った一言いいたいネタを吐き出すブログ

日本の自画自賛はただの剥き出しの承認欲求と所属欲求です

 

日本のテレビ番組といえば日本人の間ですら低品質さで定評がありますね。製作者側にしてみればいかにして真実を伝えるか、ではなくいかにして大衆を惹き付けて広告費を稼ぐかが仕事です。日本の大衆は真実を知りたがらないのでそうでもしないと賃金が出ないのです。

 

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剥き出しの承認欲求

 

「認めてもらいたい、褒めてもらいたい」、社会に出ても承認欲求丸出しの人が周囲から煙たがられるのは周知の事実です。いつまでも子供の頃のように先生や親が褒めて応援してくれるわけではありません。大人になったらこれらの欲求は自分で何とかして、自分達が子供達の世代を承認し褒めて育てる側に回らなければならないのです。大人が子供を褒めることはあっても、子供が大人を褒めていたらおかしいと思いませんか?「褒める」は常に精神的余裕がある立場から起こる行為です。褒め言葉を真に受けて悦にひたるのは子供まで、大人になったら五分五分で受け取るか褒め返すぐらいのマナーがなければ年相応の精神年齢とは言い難いと思います。

 

そもそも大人になってもまだ「他人からの評価」を主軸に生きている人は一体今までの人生で何に取り組み何を積み上げて来たのでしょうか。人生は「自分は何を選択し何を成すか」であり「他人にどう見られるか」ではありません。大人になればある程度の判断力はついているはずですから自分を教育するのは自分自身です。いつまで面倒見てもらえる子供気分でいるのでしょうか。自分自身に責任持ってないだけじゃないですか。

 

「日本の電化製品は世界に進出している」、実際世界に進出しているノートパソコンは台湾製、家電は韓国製、ソーラーパネル、LED、電池その他あらゆる日用品は中国製で欧米においては各国優秀な電化製品ブランドがあり別に日本製でなくてもいいのです。ついでに言えば日本だってアメリカ製の医療器具であふれていても「アメリカは医療先進国で素晴らしい」なんていちいち口にしないですよね。自画自賛番組がやっているのはそういうことです。

 

なんなら「日本人は道に迷っている外国人に親切に道を教えて案内してくれる」という美談が日本人の間では有名ですが、実際外国人に話を聞いてみれば「日本語で話しかけたにも関わらず英語デキマセ~ンとバカにしたような外国人なまりの日本語で対応された」「自分は日本育ちで日本語で聞いているのに顔が外国人だから英語わからないと言って避けられた」という話がいくらでも出てきます。日本人は親切だといううぬぼれに浸るヒマがあったらもう少し偏見を取り払う努力と英語の勉強でもした方がよさそうに思えますが。

 

 

 

剥き出しの所属欲求

 

「日本人だから」世界に認められるという日本人が作り出した幻想の日本ブランドを身にまとえばあら不思議、自分の価値が高くなった気分に浸れます。確かに日本には歴史に名を遺した偉人も優秀な技術者もいますが、それはその人達が成し遂げたことであって、自分も同じ日本人だからという理由で自分の功績になるわけではありません。いや当たり前だろ、これ説明しなきゃわかんない奴いるのか

 

「日本人だから優れている」という考え方は人種差別の一種です。「日本人はすごい」ではなく、「日本人はオタク」「日本人は小さい」「日本人は議論ができない」「日本人は目が小さい」と言われても同じように喜びますか?そもそも他人と一緒くたにされて喜ぶ心理が理解不能です。それと、欧米社会ではある程度の社交性やマナーを身に着けるのは当然だと思われていますからわざわざインタビューで日本の悪口を言う人なんていないでしょう。お世辞でも良い点を並べてくれます、それが大人だからです。

 

本当に、少し頭を使えば、誰にでもわかる常識だと思うのですが、人間の価値は「自分は○○人だから」「自分は男だから、女だから」「自分は○○歳だから」「自分は○○大学出身だから」「自分は○○会社に勤めているから」で決まるのではなく、それらのあらゆるステータスを取り払った後最後に残る自分自身が本当の人間の価値です。

 

 

 

低レベルなマスメディアに安易にターゲティングされるような量産的大衆がこれらの「レッテル」を取り払った時、どれほどの価値が残ると思いますか。

一人の独立した人間として自分の価値を自分で積み上げて来た人はわざわざこんな真似はしません。する必要がありません。成長しないことを正当化すべきではないと思います。

 

 

 

 

 

「○○は親日国」説に対するツッコミ

 

「日本がロシアに勝ったからポーランド人は日本を尊敬している」という謎の噂がネットで出回っています。それでは唯一アメリカ・中国に勝利したベトナムは日本人も含め世界中の人が尊敬してやまない存在なのでしょう。日本は中国にもアメリカにも負けましたから。

 

大体イギリスでは日英同盟など習いませんし、ドイツ人ですら日本がドイツと同盟を組んでたことをほとんどの人が知りません(少なくともyoutubeで見たドイツ人によるドイツ街頭インタビューではそのような結果でした)。ポーランドがいつの間に日本がロシアと戦って(しかもロシア東端の戦場でロシアの地方軍が派遣されていただけなのでポーランド無関係で無利益)勝っていたなどポーランド国民の1%も知っている人がいるか疑わしいです。そもそも東欧諸国は保守的で人種差別も強く、アジア人客(特に男性)は無視されたり道端で罵倒されることもあります。

 

外交面での交流や友好政策ならまだしも、あくまで感覚的に他国を親日かどうかで判断する時点で一種のあつかましさを感じます。他国のことをよく知りもしないのに「あの国は日本を好いているらしい」、仮にこれが異国ではなく異性だったらどう思いますか?ただ「印象が良い」と答えただけなのに「あの子は自分のことが好きらしい」と勝手に勘違いされて快く思う人はいないでしょう。

 どこかの洋楽歌手が日本の震災被害に対して義援金を贈れば「あの人は親日だ!」いいえその人はハイチの時もスマトラの時も四川の時も多額の義援金を送っていました。勘違いもほどほどにしてください。